血液の中に含まれている血小板(けっしょうばん)には、大きく分けて2つの効果があるとされています。
1つは止血効果(出血を止める働き)、2つめが創傷治癒効果(できた傷を治す働き)です。
ACR療法(PRP注入療法・多血小板療法)は、2つ目の傷を治す効果を応用した治療法で、老化した顔の皮膚細胞を再生し、肌全体の若返りを図っていきます。使用するキット(マイセルPRPキット)は、当クリニックが開発に参加し、人の体に戻すことを前提としてアメリカのFDAおよびヨーロッパCEマークを取得した非常に安全性の高いもので、しかも自分自身の血液を少量〈20cc程度〉利用するだけですから、特に副作用もなく、アレルギー反応もほとんどありません。治療効果には若干の個人差がありますが、おおむね2週間〜3ヶ月程度かけてシワの減少など徐々に肌状態の改善が実感できます。また、以前に比べるとPRPに含まれる赤血球が各段に少なくなりましたので、施術後の紫斑(青タン)が断然少なくなりました。
〜53歳女性〜
目の下のちりめんじわと法令線が気になって他院を受診しましたが、法令線はヒアルロン酸の注射で大丈夫だが、目の下のちりめんじわはうまく治療できないと言われました。知り合いに久保田潤一郎クリニックを紹介され、クリニックで開かれたセミナー時にACR療法(多血小板療法)を顔全体に受けました。採血は血液検査程度で、施術も皮膚の貼る麻酔薬が効いていたのでほとんど痛くありませんでした。 施術後少し赤みが出ましたが、腫れも思ったほどでなく、翌日にはほとんど目立たなくなっていました。効果としては、治療後2週間目くらいから、何となく肌に張りが出始め、目の下の小じわが減っているのと、毛穴が小さくなっていることが実感できました。いま、治療後2ヶ月目ですが、周りの人からは何となく最近若くなったねと言われます。 私自身としては、まだ少しずつ肌全体が改善しているように感じられ、どこまで回復できるのか楽しみです。
杏林大学医学部卒業。慶應義塾大学医学部にて研修、医学博士号取得。後に、杏林大学医学部助教授(形成外科学)として
患者様を治療するかたわら、後輩の指導にも熱心にあたる。美容外科のベースとなる形成外科医として数々の臨床・研究を行い形成外
科・美容外科の治療・手術は当然のこと、レーザーや光療法を積極的に取り入れ先天的な色素異常(アザ)や老化によっておこる様々
な皮膚のトラブルに対処し、皮膚レーザー療法を確立。編集著書に「実践皮膚レーザー療法」(永井書店)がある。
2002年8月に大学を退職、同年9月にクリニック開院後も国内外の医学会だけに留まらず多くの患者様と交流を図るため、一般の方も
参加できる各種の関連後援会でも積極的に講演を行い自らの治療・基礎研究を主とした様々な情報や最新情報を患者様のために広く伝
えようと務めている。
最近ではPRP(自己多血小板血漿)注入療法を、世界に先駆け考案し、その治療法について世界中に発信している。